台風の被害から考える災害への備え

9月4日に大阪を直撃した台風21号ですが、生まれて初めてとも言えるような、ものすごい暴風・・・

街中のあらゆる物が飛ばされ、空を舞い、屋内に居ても身の危険を感じるほどでした

おそらくメディアの方々も取材に出る事ができなかったのでしょうか、テレビやメディアで映されているのも、一般の方がSNSなどにアップされた動画が多く使われていましたが、当院の周りでも、台風が過ぎ去った後の惨状は凄いものがありました

■参考記事(FNNニュース)

https://www.fnn.jp/posts/00358910HDK

比較的大阪南部の方が被害が大きいようですが、強風で倒壊しかけている家まであり、電機や通信関係のケーブル類にも多大な被害がでているらしく、多方面で停電や通信の不通が続いているようです。

阪神大震災以降、地震に対しては、ある程度の備えの意識が身についていますが、今回のような強力な台風に対しては、危険に対する意識が低かったのかもしれないと少し反省モード

という事で、今回の経験を活かし、私たち柔道整復師・鍼灸師の立場からも、強力台風のような気象災害に対しても、備えの意識のアドバイスをしていきたいと思います

■体が不自由な方は、早めに安全を確保する

地震と違い、台風は事前にニュースなどの情報を頼りに、避難をする事も可能です。

気象災害の被害者の多くは、「今までも大丈夫だったから今回も大丈夫」という、思い込みによる避難の遅れが原因でもあるそうです

今回のように、直接自宅に被害がなくても、停電などで数日間通信が寸断されてしまった場合、外部の誰かと連絡が取りたくても難しくなる可能性もあります

足腰や身体が不自由で、素早い移動が難しい方は、一人で屋内にいるのではなく、近くの避難所などで、なるべく他の誰かと一緒に居るという事が大切になります。

■玄関周りの被害予防

今回は様々なものが、暴風により飛ばされ、ガラスが割れたり、物がなくなったりという事も多く見受けられます

例えば、玄関の周りに置いていた自転車や杖、シルバーカーなどが飛ばされてしまった場合など、ゴミが散乱した家の周りを探して歩くのも大変だと思います。

移動に必要なものは、屋内に片づけておきましょう。

■食料の備蓄準備

今回のように長期の停電や断水、食料が運搬できない状況が続く場合、普段の宅配弁当などが届かなくなってしまう場合もあります。

そのような万が一に備えて、電気や水を使わないでも大丈夫な食糧を、事前に買い出して備蓄しておくことも重要かと思います

■低気圧による頭痛の予防

今回のように、超低気圧が急激に近づいてくる場合、頭痛や吐き気、体調不良を起こしてしまう方もいらっしゃいます。

これは、急激な気圧変化が身体に与える影響で、気象病と呼ばれるものの症状の一つです。

耳の三半規管が過敏な方に起こることが多いそうで、この症状が起こる前に市販の「酔い止め薬」を飲んでおくと、症状が起こりにくいという発表をされている研究もあるようです

頭痛の症状がよく出る方は、気圧変化が関係していないか、普段からご自身の体調パターンと比べてみておくと、役立つ可能性があります。

■怪我をしてしまった場合の対処

今回のように、大きな被害の台風の場合、様々な環境で怪我をされた方もいらっしゃると思います。

その際に、病院での治療や、リハビリが必要になったりする場合もあるかと思います。

肉離れ、骨折、捻挫、脱臼、打撲に関しては、私たち大友はり柔道接骨院でも、健康保険適応での治療となりますが、保険対応での治療にはもう一つ条件があります

それは、「日時、場所、怪我の箇所、理由」が明確であることです

明確でない場合には、保険適応外となってしまいますので、怪我をされた際には、必ず上記をメモに控えておくことを強くおすすめします。

今回の台風被害、完全に復旧するまでには、かなりの時間を要するかと思います。

もしも怪我をされた方がいらっしゃったら、大友はり柔道接骨院まで、お気軽にご相談ください

それでは、皆様のいつもの生活が早く戻りますように 。